当社蘇羽鷹大明神は中世の豪族千葉市の守護神である 鎌倉大草紙には千葉篤胤が小金に在った頃萬満寺の前身大日寺を馬橋に開基したとある 以上の事柄から当地二ツ木には千葉市の居館があったと謂われる 当地が下総国の中世史を播く上で極めて重要な史跡と謂われる所以もそうした所にある
当社の創立を明治十二年神明帳に見ると古老談として大正四年九月十九日とある
これは今日残る万治元年宝暦七年及び焼失した文政十一年各棟札に鑑み該年が社殿再建の時期ともなる所からそれが創設伝承となったものであろう
近世以降氏子一般の当社に対する尊崇は先の棟札境内石造物郡等に知れる所であるが隣接三日月馬橋にも熱心な氏子の在った事を記しておきたい
特に昭和五十一年四月三十日夜当社は不審火により●融の災いを受けた 然し此れを契機として氏子一般の蘇羽鷹神社への尊崇の念は従来に増して強くなり今日の立派な成果として具現した また旧社殿後の縄文時代早期遺跡は関係者の努力で公園化に成功し保存の処置が講ぜられた
尽きない喜びの中で迎えた我らが鎮守の新社殿竣工に際し氏子一同此れも又御神威のなせる技と信じ只管御祝詞申し上げ蘇羽鷹御心霊の安らかく栄えあらんことを併せて末永く不変の御神徳を遍く垂れさせたまえと心から祈るものである(蘇羽鷹神社新築記念碑より)
祭神:径津主命(ふつぬしのみこと)
創建:天正4年(昭和55年10月に新築、平成2年10月に改修) |